西新宿駅近くの歯医者、痛みの少ない歯科治療/東京医科大学病院医療連携医

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歯科コラム

歯医者でフレイル予防|定期検診で守る「食べる力」と健康長寿

近年、「硬いものが食べにくくなった」「食事中にむせやすくなった」と感じることはありませんか。もし、そうした「お口の衰え」に心当たりがあるなら、それは「オーラルフレイル」という全身の衰えのサインかもしれません。しかし、ご安心ください。歯医者での定期検診や適切なメンテナンスは、単なる虫歯治療だけではなく、「食べる力」を維持し、健康長寿を実現するための重要な鍵となります。将来の不安を解消し、いつまでも自分らしい生活を続けるための具体的な方法が見つかるでしょう。

もしかして「オーラルフレイル」?健康長寿を脅かすお口の衰え

「最近、食事のときにむせやすい」「大好きだった漬物が噛みづらい」と感じることはありませんか。毎日の食事の時間が以前より少しだけ億劫に感じるようになったという方もいらっしゃるかもしれません。こうした「ささいな変化」は、もしかしたら「年のせいだから仕方ない」と諦めてしまいがちですが、実は健康寿命に大きく関わる「オーラルフレイル」というお口の衰えの初期症状かもしれません。

オーラルフレイルは、気づかないうちに進行し、放置すると全身の健康状態にまで影響を及ぼす可能性があります。しかし、早期に気づいて適切な対策をとれば、進行を食い止め、再び健康な状態に戻ることも可能です。まずは、ご自身の現在の状況を見つめ直すことから始めてみましょう。

全身の衰えは口から始まる?オーラルフレイルとは

私たちの健康は、毎日の食事から作られています。そして、その食事を美味しくいただくために欠かせないのが「お口の健康」です。実は、硬いものが噛みにくくなった、食後にむせることが増えたといったお口の変化は、単なる老化現象と片付けられない、全身の健康に関わる大切なサインかもしれません。

口の機能が低下すると、食事がしにくくなるだけでなく、栄養の偏り、人との交流が減ることによる閉じこもりなど、さまざまな問題を引き起こします。これらの「お口の衰え」が、最終的に全身の衰え、つまり要介護状態へとつながる最初のドミノの一枚となることが分かってきました。

健康長寿を脅かすこの「お口の衰え」の正体、そしてその背景にある「フレイル」という概念について詳しく見ていきましょう。

要介護の入り口「フレイル」について知ろう

「フレイル」という言葉を耳にしたことがありますでしょうか。フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間に位置する、心身が衰えやすい段階を指します。いわば、身体の抵抗力や回復力が低下し、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなる状態のことです。まだ要介護ではありませんが、このまま放置すると介護が必要な状態になってしまうリスクが高い時期と言えます。

しかし、フレイルは「早期に気づいて適切な対策をとれば、また健康な状態に戻れる可能性のある段階」でもあります。この点が非常に重要です。フレイルは、単に身体の筋力が落ちるだけでなく、気力が低下したり、社会とのつながりが希薄になったりするなど、精神的・社会的な側面も含む複合的な概念です。つまり、活動量の減少や食欲の低下、人との交流が減ることなどもフレイルのサインになり得るのです。

「年のせいだから仕方ない」と諦めてしまうのは、もったいないことです。フレイルの段階で対策を始めることで、健康寿命を延ばし、自分らしい生活を長く続けることができます。まずは、自分自身がフレイルの兆候がないかを知ることが、予防の第一歩となります。

お口のささいな衰え「オーラルフレイル」の正体

全身のフレイルと同様に、お口の機能の衰えを指すのが「オーラルフレイル」です。日本歯科医師会が提唱している概念で、加齢に伴う歯や口の機能低下の兆候を捉え、適切な対策を促すことを目的としています。オーラルフレイルは、単なるお口の老化と軽く見てはいけない、全身の健康に深く関わる問題なのです。

オーラルフレイルの初期症状には、日常生活で気づきやすいものがたくさんあります。例えば、「滑舌が悪くなったと感じる」「食べ物がよくこぼれるようになった」「お茶や汁物でむせることが時々ある」「硬いものが噛みにくくなり、食べるのを避けるようになった」「口が以前より渇きやすい」などです。これらのささいな変化の積み重ねが、オーラルフレイルのサインかもしれません。

これらの症状は「年のせい」と諦めてしまいがちですが、実際には口腔機能が低下している明確なサインです。オーラルフレイルは、食事の楽しみを奪うだけでなく、栄養状態の悪化や全身のフレイルへとつながる入り口となることが分かっています。ご自身の口の状態に心当たりのある方は、一度専門家にご相談いただくことをおすすめします。

オーラルフレイルが進行する悪循環と放置するリスク

オーラルフレイルを放置すると、私たちの体と心に深刻な悪影響を及ぼし、負のスパイラルに陥ってしまうことがあります。まず、お口の機能が衰えることで、硬いものが噛みにくくなります。そうすると、無意識のうちに柔らかいものばかり選んで食べるようになり、肉や野菜など栄養価の高い食材が不足しがちになります。結果として、栄養バランスが偏り、体に必要な栄養が十分に摂れなくなる「低栄養」の状態を招いてしまいます。

低栄養は、全身の筋力低下を加速させ、特にフレイルと深い関わりがある「サルコペニア」(加齢に伴う筋肉量の減少と筋力・身体機能の低下)のリスクを高めます。筋力が衰えると、さらに活動量が減り、ますます栄養状態が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

さらに、食事がしにくくなることは、精神的・社会的な孤立にもつながります。食事の楽しみが減ると、友人との会食を避けるようになり、会話する機会も少なくなります。話すことが減れば、顔の筋肉や舌の動きも衰え、ますます滑舌が悪くなることもあります。こうした社会的な孤立は、気力の低下や認知機能への影響も懸念され、全身のフレイルを進行させ、最終的には要介護状態や寝たきりのリスクを高めることにつながります。このような悪循環を断ち切り、健康長寿を維持するためには、早期のオーラルフレイル対策が非常に重要なのです。

あなたは大丈夫?オーラルフレイルの危険度セルフチェック

お子さんにとって最適な「かかりつけ医」を見つけるのは、一見すると難しそうに感じるかもしれません。「何を基準に選べば良いかわからない」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。このセクションでは、後悔しない歯医者選びのための7つの具体的なチェックポイントをご紹介します。お子さんが歯科医院を「怖い場所」ではなく「安心して通える場所」と感じ、虫歯ゼロを目指すための羅針盤となるでしょう。

質問に答えてお口の健康状態を確認しよう

以下の質問に「はい」か「いいえ」でお答えください。ご自身の現在の状態と照らし合わせながら、正直にチェックしてみましょう。

  • 1
    半年前に比べて硬いものが食べにくくなりましたか?
  • 2
     お茶や汁物でむせることが時々ありますか?
  • 3
    口が渇きやすいと感じることがありますか?
  • 4
    薬を飲みにくくなったと感じることがありますか?
  • 5
    滑舌が悪くなった、または周りの人に指摘されることがありますか?
  • 6
    食事中に食べこぼしが増えましたか?
  • 7
    口の中の食べ物をなかなか飲み込めないことがありますか?

「はい」が3つ以上あった方は、オーラルフレイルの可能性があります。この結果はあくまで目安ですが、一度かかりつけの歯医者さんに相談して、専門的な検査やアドバイスを受けることを強くおすすめします。

なぜお口の機能は低下する?加齢だけではない原因

「年だから仕方がない」と諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、お口の機能低下は加齢だけが原因ではありません。もちろん加齢に伴う変化も要因の一つですが、それ以外のさまざまな要素が複合的に絡み合って、オーラルフレイルを引き起こしていることが多いのです。

具体的な原因としては、まず「歯を失うこと」が挙げられます。歯がなくなることで、食べ物を十分に噛み砕けなくなり、消化器官への負担も増えます。また、合わない入れ歯を我慢して使い続けることも、顎の骨の吸収を早め、残った歯に負担をかけるなど、口腔機能の低下を加速させてしまいます。むし歯や歯周病を放置していると、痛みや炎症によって食事を避けがちになり、噛む筋肉が衰える原因にもなります。

さらに、意外な原因として「病気の治療で使う薬の副作用」も挙げられます。特に、高血圧治療薬や抗うつ剤など、多種類の薬を服用している方は、唾液の分泌が減少し、口が渇きやすくなることがあります。唾液は食べ物を飲み込みやすくし、むし歯や歯周病から口を守る重要な役割を担っているため、その減少はオーラルフレイルに直結します。加えて、人と話す機会が減ると、顔や口の筋肉を使うことが少なくなり、滑舌の悪化や飲み込む力の低下につながることもあります。このように、お口の機能低下は、日々の生活習慣や全身の状態と密接に関わっているため、ご自身の状況に合わせた対策を考えることが大切です。

歯医者で始める本格的なフレイル予防|定期検診が重要な理由

これまでお伝えしたセルフチェックで、ご自身のお口の健康状態に不安を感じた方もいらっしゃるかもしれません。ご自宅でのケアや日々の心がけはもちろん大切ですが、健康寿命を長く維持し、いつまでもご自身の歯で美味しく食事を楽しむためには、専門家である歯科医師のサポートが不可欠です。

歯医者さんは、痛みが出たときに一時的に治療を受けに行く場所、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、これからの時代は「健康を維持するために定期的に通う場所」へと意識を転換することが大切です。お口の健康は全身の健康の入り口であり、その健康を守ることは、ご自身の「食べる力」を守り、豊かな人生を送ることに直結します。

特に、オーラルフレイルの早期発見と早期対応、そして進行の予防には、歯科医院での定期検診が最も効果的な手段です。専門家による継続的なケアは、お口の小さな変化を見逃さず、将来の大きなトラブルを防ぐための重要な柱となります。

なぜセルフケアだけでは不十分?定期検診の役割

毎日丁寧に歯磨きをされている方も多いと思いますが、なぜそれだけでは不十分で、専門家である歯科医師や歯科衛生士による定期検診が必要なのでしょうか。

ご自身で行う歯磨きでは、歯周ポケットの奥深くや歯並びの複雑な部分、詰め物の隙間などに隠れた汚れを完全に除去することは困難です。また、合わなくなってきた入れ歯の微細な調整、舌や唇の筋力のわずかな低下、初期のむし歯や歯周病など、自覚症状がない段階で進行している問題は、ご自身ではなかなか気づくことができません。定期検診では、プロの目でこうした変化をいち早く見つけ出し、適切な対処を行うことができます。

歯科医院での定期検診の役割は多岐にわたります。具体的には、プロによる専門的なクリーニング(PMTC)で歯垢や歯石を除去し、口腔内を清潔に保ちます。また、口腔機能検査によって、舌圧や嚥下機能など、ご自身のお口の状態を客観的に評価し、その結果に基づいて、ご自身の生活習慣や年齢に合わせたオーダーメイドのアドバイスを受けることができます。このように、かかりつけ歯科医は、単なる治療者ではなく、お口の健康を生涯にわたってサポートしてくれる大切なパートナーと言えるでしょう。

歯科医院で行う「口腔機能低下症」の検査内容

「歯医者さんでどんな検査をされるのか、ちょっと不安…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、歯科医院で行う「口腔機能低下症」の検査は、痛みはほとんどなく、ご自身のお口の状態を客観的に知るための大切なステップです。この口腔機能低下症の検査は保険診療で行うことができますので、費用面でのご心配も少ないでしょう。

具体的な検査内容はいくつかありますが、代表的なものをご紹介します。まず、「舌の力を測定する検査(舌圧測定)」では、舌を口蓋に押し付ける力を測り、舌の筋力がどの程度あるかを評価します。これは、食べ物を口の中でまとめたり、飲み込んだりする能力に直結する重要な指標です。次に、「飲み込む力を調べる検査(反復唾液嚥下テスト)」では、一定時間内に唾液を何回飲み込めるかを数え、嚥下(えんげ)機能の状態を確認します。また、「噛む力を調べる検査」では、ガムを噛んだ際の筋電図を測定したり、咀嚼能力を数値化したりして、食べ物を細かく砕く能力を評価します。

その他にも、「滑舌を評価する検査」や、お口の中の清潔度を測る検査などがあります。これらの検査は、すべてご自身のお口の機能がどの程度維持されているか、あるいは低下しているかを把握するために行われます。検査結果はグラフや数値でわかりやすく説明してもらえますので、ぜひご自身の健康状態を知るために積極的に受けてみてください。

「食べる力」を維持・改善するための治療とメンテナンス

歯科医院での検査の結果、もし口腔機能の低下や何らかの問題が見つかったとしても、ご安心ください。現在の状態や原因に合わせて、さまざまな治療やメンテナンスの選択肢があります。口腔機能低下の原因は人それぞれ異なるため、一人ひとりに合った最適なアプローチを見つけることが大切です。

お口の健康と「食べる力」を維持・改善するために、歯科医院で受けられる主な治療やメンテナンスについてご紹介していきます。歯周病治療、入れ歯の調整、インプラント治療といった具体的な方法を知ることで、ご自身に合った選択肢を見つける手助けになれば幸いです。

●歯周病治療
歯周病は、「静かなる病気」とも呼ばれるように、初期には自覚症状がほとんどなく進行するため、気づかないうちに歯を支える骨を溶かしてしまい、最終的に歯を失う原因となってしまいます。歯を失うことは、オーラルフレイルの大きな引き金の一つですので、歯周病の予防と早期治療は非常に重要です。
歯科医院では、専門的なクリーニング(スケーリングやルートプレーニング)によって、歯周病の原因となる歯垢や歯石を徹底的に除去します。進行した歯周病に対しては、必要に応じて外科的な処置を行うこともあります。適切な歯周病治療を受けることで、ご自身の歯の寿命を延ばし、いつまでもご自身の歯でしっかりと噛める喜びを長く維持することに繋がります。

●入れ歯(義歯)の調整・修理
入れ歯をご使用の方の中には、「痛い」「ゆるい」「噛みにくい」といった不満を抱えながらも我慢して使い続けている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、合わない入れ歯を使い続けることは、顎の骨の吸収を加速させたり、残っている歯に負担をかけたりして、かえって口腔機能の低下を進行させてしまうリスクがあります。
入れ歯は作って終わりではなく、「育てていくもの」という視点が大切です。定期的に歯科医院で入れ歯の調整(リベースやリライニング)や修理を行うことで、お口の状態の変化に合わせて常に快適な噛み心地を保つことができます。ぴったり合った入れ歯は、食事の質を向上させるだけでなく、お口の周りの筋肉の機能維持にも繋がり、より豊かな食生活を送るための大きな助けとなるでしょう。

●インプラント治療
もし歯を失ってしまった場合、その治療選択肢の一つとしてインプラント治療があります。インプラント治療は、顎の骨に直接人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。ご自身の歯と同じようにしっかりと噛めるようになり、見た目も天然の歯に近い自然な仕上がりが期待できます。
インプラントは、従来の入れ歯のように取り外しの手間がなく、ご自身の歯のように食感を楽しめるという大きなメリットがあります。一方で、外科手術が必要であること、保険適用外のため費用が高額になること、また、骨の状態などによっては誰もが受けられる治療ではないといったデメリットや注意点もあります。インプラント治療をご検討される場合は、歯科医師とよく相談し、ご自身の状態や生活習慣、費用面などを総合的に考慮した上で、慎重に判断することが大切です。

専門家と行う口腔リハビリテーション

歯科医院で受けられるケアは、治療だけではありません。低下した口腔機能を積極的に回復させるためのアプローチとして、「口腔リハビリテーション」があります。これは、歯科医師や歯科衛生士の指導のもとで行う、いわば「お口の筋力トレーニング」のようなものです。

口腔リハビリテーションでは、舌や唇、頬といったお口の周りの筋肉を効率的に鍛えるための運動やマッサージを行います。これにより、食べ物をうまく飲み込む力(嚥下機能)や、明瞭に発音する力(構音機能)の改善が期待できます。ご自身でできる体操ももちろん大切ですが、専門家が個々の状態や目標に合わせてプログラムを組んでくれることで、より効果的な機能回復が期待できるでしょう。

口腔リハビリテーションは、単に筋肉を鍛えるだけでなく、お口の感覚を高め、脳への刺激を与える効果もあります。継続的に取り組むことで、毎日の食事をより安全に、そして美味しく楽しむことができるようになり、おしゃべりも弾んで、日々の生活の質(QOL)向上に繋がります。

自宅で今日からできる!オーラルフレイル対策3選

歯科医院での専門的なケアに加えて、日々のちょっとした心がけが、お口の健康を大きく左右します。オーラルフレイルは誰にでも起こりうるお口の衰えですが、ご自宅で手軽に実践できる対策もたくさんあります。これからご紹介する3つの対策は、今日からすぐにでも始められる簡単なものばかりです。ぜひ生活の一部に取り入れて、いつまでも自分らしい健康的な生活を維持するための第一歩を踏み出してみませんか。

1. お口の筋肉を鍛える「口腔体操」

使わない筋肉は衰える、という原則はお口の周りの筋肉にも当てはまります。年齢とともに自然と低下しやすい「食べる力」や「話す力」を維持・向上させるためには、意識的にお口の筋肉を動かすことがとても重要です。ここでご紹介する口腔体操は、ご自宅で手軽にできるトレーニングです。毎日少しずつ続けることで、お口の機能を活性化させ、オーラルフレイルの進行を効果的に防ぐことができます。

●唇と頬の体操(パタカラ体操など)
口腔体操の中でも特に有名なのが「パタカラ体操」です。この体操は、「パ」「タ」「カ」「ラ」という発音を繰り返すことで、唇や舌、喉の奥の筋肉をバランス良く鍛えられます。例えば、「パ」は唇をしっかり閉じる力を鍛え、食べこぼしを防ぐ効果が期待できます。「タ」は舌を上あごにつける動きで、食べ物を飲み込む際の舌の動きをスムーズにします。「カ」は喉の奥を鍛え、食べ物が気管に入りにくくする働きがあります。「ラ」は舌を素早く動かす練習になり、滑舌の改善に繋がります。それぞれを5回ずつ、毎日数セット行うことを目標にしてみてください。

●舌のトレーニング
舌は、食べ物を口の中でまとめたり、スムーズに飲み込んだりするために非常に重要な役割を担っています。舌の力が衰えると、食事がしにくくなるだけでなく、滑舌にも影響が出ることがあります。舌のトレーニングは、舌をできるだけ前に突き出し、鼻に届くように上へ持ち上げたり、左右の口角に交互につけたりする運動が効果的です。また、舌で頬の内側をぐっと押す運動もおすすめです。これらの運動を繰り返すことで、飲み込み(嚥下)機能の向上や、はっきりとした発音を取り戻すことにも繋がります。

●唾液腺マッサージ
加齢とともに唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすくなる方は少なくありません。口が乾くと、食べ物が飲み込みにくくなったり、虫歯や口臭のリスクが高まったりします。唾液腺マッサージは、唾液の分泌を促し、これらの悩みを軽減する効果が期待できます。主要な唾液腺は3箇所あります。まず「耳下腺」は耳の前の部分にあり、指で優しく円を描くようにマッサージします。次に「顎下腺」はあごの骨の内側にある柔らかい部分で、こちらも指で軽く押しながら揉みほぐします。最後に「舌下腺」はあごの先のとがった部分の内側、顎下腺よりも少し中央寄りの部分で、下から上に押し上げるようにマッサージします。それぞれ5〜10回ほど優しく刺激することで、お口の中の潤いを保ち、快適な食生活をサポートします。

2. 「食べる力」を育む食生活の工夫

オーラルフレイルの対策として、食事の内容や食べ方を工夫することも非常に重要です。噛む力が弱くなると、つい柔らかいものばかり選びがちですが、意識的に噛みごたえのあるものを食事に取り入れることが、お口の筋肉を鍛えることに繋がります。例えば、食材を少し大きめに切る、根菜類も煮すぎずシャキシャキ感を残すなど、調理法を工夫してみてください。よく噛むことで唾液の分泌も促され、消化を助ける効果も期待できます。

また、噛む力が弱っていても栄養をしっかり摂るために、タンパク質が豊富な食材を積極的に取り入れましょう。豆腐、卵、ひき肉、魚などは柔らかく調理しやすく、手軽に良質なタンパク質を摂取できます。これらを活用したレシピを参考にしながら、彩り豊かでバランスの取れた食卓を心がけてください。何よりも「よく噛んで、ゆっくり味わって食べる」こと自体が、お口の健康を保つ最高のトレーニングになります。

3. 人との交流も立派なトレーニング

オーラルフレイルの対策は、身体的なアプローチだけではありません。人との交流も、お口の健康を維持するための大切なトレーニングになります。家族や友人とのおしゃべり、趣味のサークルでの談笑、地域活動への参加など、人と関わる機会を増やすことは、自然と顔や口の周りの筋肉を使うことになります。笑ったり、歌ったりするだけでも、表情筋や口輪筋が活性化され、お口の機能維持に繋がるのです。

食事への不安から外出をためらったり、人との交流が減ってしまうと、会話の機会も減り、お口の機能がさらに衰える悪循環に陥る可能性があります。ぜひ、食事の心配をせずに外出できるよう、定期検診や専門家のアドバイスを活用してください。そして、「話すこと」や「笑うこと」自体がオーラルフレイルの予防になるという新しい視点を持って、積極的に社会とのつながりを保ちましょう。社会とのつながりは、心と体の健康、そして「自分らしさ」を維持するための重要な要素です。

フレイル予防は「かかりつけ歯科医」と共に

ここまで、オーラルフレイルという「お口の衰え」が全身の健康、ひいては皆さまの「自分らしい生活」にどれほど深く関わっているかをお話ししてきました。そして、ご自宅でできるセルフケアについてもご紹介しましたが、実はセルフケアだけでは限界があるのも事実です。

オーラルフレイルの予防は、一朝一夕にできるものではなく、継続的な取り組みが何よりも大切になります。お口の状態は日々変化しますから、その変化にいち早く気づき、適切なアドバイスや専門的なケアを提供してくれる存在が不可欠です。そこで皆さまに強くおすすめしたいのが、「かかりつけ歯科医」の存在です。

かかりつけ歯科医は、皆さまのお口の健康状態を最もよく理解し、症状が悪化する前に適切な処置や指導をしてくれる、心強いパートナーです。まるで「お口の健康の番人」のように、生涯にわたって皆さまの「食べる力」を守り、健康長寿を実現するための重要な役割を担っています。

どんな歯医者を選べばいい?相談しやすい歯科医のポイント

「かかりつけ歯科医」の大切さはわかっても、いざ歯科医院を探そうとなると、「どこを選べばいいのだろう」と迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。皆さまが安心して長く通える、相談しやすい歯科医を見つけるためのポイントをいくつかご紹介します。

まず大切なのは、皆さまのお話をじっくり聞いてくれるかどうかです。お口の悩みはデリケートなものですから、一方的に治療を進めるのではなく、不安なことや希望をきちんと受け止め、共感してくれる歯科医を選びましょう。治療の選択肢や費用についても、専門用語を避け、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれるかも重要なポイントです。

また、虫歯や歯周病の治療だけでなく、予防やメンテナンスに力を入れている歯科医院を選ぶことも大切です。定期検診や口腔機能の向上に積極的な姿勢が見られるクリニックであれば、皆さまの「食べる力」を長期的に支えてくれるはずです。さらに、スタッフの皆さまが親切で、院内が清潔に保たれているか、そしてご自宅や外出のついでに立ち寄れる通いやすい場所にあるかも、継続して通院するためには欠かせない要素です。これらの点を参考に、皆さまにとって最適な「かかりつけ歯科医」を見つけてくださいね。

定期検診・メンテナンスの適切な頻度

では、いざ「かかりつけ歯科医」を見つけても、どれくらいの頻度で通えばいいのか、という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に問題を感じていなくても、高齢者の場合は「3ヶ月から6ヶ月に1回」のペースで定期検診やメンテナンスを受けることが推奨されています。

なぜこの頻度が大切なのかというと、お口の中の状態は、たとえ自覚症状がなくても日々変化しているからです。特に歯周病などは、気づかないうちに進行していることが多く、むし歯も初期の段階では痛みを感じにくいものです。専門家である歯科医師や歯科衛生士が定期的にチェックすることで、小さな変化や問題の芽を早期に発見し、適切な処置を施すことができます。これにより、症状が悪化して大がかりな治療が必要になる前に食い止め、結果として皆さまの心身への負担を軽減し、医療費の節約にもつながります。

まとめ:歯医者の定期検診で「食べる力」を守り、健康長寿を目指そう

オーラルフレイルは、誰にでも起こりうるお口の衰えのサインですが、決して諦める必要はありません。正しい知識を持ち、適切な行動をすることで、予防や改善は十分に可能です。

ご自身の口で美味しく食事をし、会話を楽しみ、社会とのつながりを持ち続けるためには、「歯医者での定期検診」と「ご自宅でのセルフケア」、そして「人との交流」という3つの柱が欠かせません。これらを日々の生活に取り入れることが、いつまでも自分らしく、自立した生活を送るための大切な鍵となります。

もし、これまでの内容で少しでも気になることがございましたら、さっそく、かかりつけの歯医者さんに相談してみませんか?あなたの「食べる力」を守り、健康で豊かな未来を築くために、私たち歯科医院が全力でサポートさせていただきます。

西新宿で一生モノの歯を守るために

 

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通いやすさ: 西新宿駅から徒歩3分&19時まで診療

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監修歯科医師

医療法人社団デンタルケアコミュニティ

西新宿院院長

高瀬 陽子 歯科医師

 

 

【経歴】

2004年 昭和大学歯学部 卒業

2004~2010年 文京区法人 勤務

2010~2011年 港区法人 勤務

2013~2022年 新宿区法人 勤務

2022年~フォレストデンタル西新宿 勤務

2024年10月 フォレストデンタル西新宿院 院長就任

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