歯科コラム

歯周病とは、歯を支えている骨や歯ぐきが細菌によってじわじわと破壊されていく病気です。初期は「歯ぐきが腫れる」「歯みがきで出血する」といった軽い症状ですが、進行すると「歯がぐらつく」「口臭が気になる」「最終的に歯が抜ける」といった深刻な状態に至ることも。40代以上の多くの方が抱えていると言われており、早めの対策がとても重要です。

まずは、日々のセルフケア。これが歯周病予防の第一歩です。

• 正しい歯みがき

歯と歯ぐきの境目に沿って、やさしく丁寧に磨くことがポイント。力を入れすぎず、時間をかけて全体を磨きましょう。

• 歯間ブラシやフロスの使用

歯ブラシだけでは落としきれない汚れが、歯と歯の間にはたまりやすく、ここが歯周病の温床になりがちです。毎日の歯みがきにプラスして、歯間ケアを取り入れましょう。

• 生活習慣の見直し

喫煙や過度のストレス、栄養バランスの乱れは、歯周病を悪化させる原因に。お口の健康は、全身の健康ともつながっています。

これらは毎日ご自宅でできる、基本かつ効果的な予防法です。

一方、どれだけ丁寧にセルフケアをしていても、完全に歯周病を防ぐことは難しいのが現実です。そこで必要なのが、歯科医院で受けるプロフェッショナルケアです。

• 歯石の除去（スケーリング）

歯石は一度ついてしまうと、歯ブラシでは落とせません。

専用の器具を使い、歯の表面や歯ぐきの中までしっかりクリーニングします。

• バイオフィルムの破壊（PMTC）

バイオフィルムとは、細菌の塊で歯周病の温床です。歯科医院でしか行えない専用の機械で徹底除去します。

• 歯周ポケットの検査

目に見えないところで歯周病が進行していないかをチェックします。早期発見が、歯を守る鍵です。

• セルフケアの改善サポート

「自分ではしっかり磨いているつもりだったけど、実は苦手な場所が…」という方も多いもの。歯科衛生士による磨き方の指導は、予防意識をグッと高めてくれます。

セルフケアとプロケアは、どちらか片方だけでは不十分です。

毎日の習慣に加えて、定期的に歯医者でチェックとクリーニングを受けること。これが本当の予防です。西新宿エリアにある当院では、予防歯科に力を入れており、一人ひとりの状態に合わせた歯周病予防プランをご提案しています。